ジャパンカップ2019出走各馬の血統分析やジャパンカップに最も適している血統背景馬を紹介します。(11月24日日曜日東京競馬場11R第39回ジャパンカップ3歳上オープンG1芝2,400m)
スピードやスタミナ、持久性やパワーといった総合的な材料すべてが必要とされる東京芝2400m。
過去5年の結果を見てもそれは顕著に現れており、近4年ではラスト1ハロンが12秒台とかなりタフな馬場となっていることがわかります。
また、優勝馬の面々を見れば、総合的な材料プラス、長距離で活躍出来る持久力を備えた馬の活躍が目立っています。
この記事では、各馬の血統を分析しながらジャパンカップ2019で好走出来そうな血統の持ち主を紹介していきます。
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ジャパンカップ2019出走各馬血統分析
ワグネリアン牡4
ディープインパクト (サンデーサイレンス系) 2002年度産 主な勝ち鞍: 06’ 有馬記念 |
サンデーサイレンス (サンデーサイレンス系) |
Halo |
Wishing Well | ||
ウインドインハーヘア (Lyphard系) |
Alzao | |
Burghclere | ||
ミスアンコール (Mr. Prospector系) 2006年度産 |
キングカメハメハ (Mr. Prospector系) |
Kingmambo |
マンファス | ||
ブロードアピール (Himyar系) |
Broad Brush | |
Valid Allure |
祖母は、芝・ダート合わせて短距離重賞6勝を挙げた名牝。あの追い込みの鋭さを今でも覚えているファンの方も多いのではないでしょうか。
全姉は、テンダリーヴォイス。アネモネS勝ち馬。近親に米G1フリゼットS(ダ1600m)勝ち馬sutraがいる。
基本的にダート色の強い一族ですからワグネリアン自身もダートで活躍出来ることは言うまでもないですが父ダービー馬×母の父ダービー馬、サンデーサイレンス系×ミスプロ系という構成からして芝2000m前後が適正距離かなと。
スタミナ面から持久力を問われると大阪杯3着があったように分が悪いですが、スローペースになればその切れ味が物を言いそうな血統構成ですね。
レイデオロ牡5
キングカメハメハ (Mr. Prospector系) 2001年度産 主な勝ち鞍: 04’ 東京優駿 |
Kingmambo (Mr. Prospector系) |
Mr. Prospector |
Miesque | ||
マンファス (Northern Dancer系) |
Last Tycoon | |
Pilot Bird | ||
ラドラーダ (Roberto系) 2006年度産 |
シンボリクリスエス (Roberto系) |
Kris S. |
Tee Kay | ||
レディブロンド (Mr. Prospector系) |
Seeking the Gold | |
Wind In Her Hair |
良血馬に輪をかけたような良血馬。
母は、芝1400m~1600mでJRA4勝を挙げ、全弟のレイエンダは、エプソムカップ優勝など活躍中。
叔父には帝王賞を勝ったゴルドブリッツがおり、祖母の半弟には、G1・7勝馬のディープインパクトがいます。
一族から見れば、スタミナとスピードを持った中距離が得意な血統ですが、スタミナも豊富で牝馬系血統から推測すれば、長距離でこそ、その血筋が躍動するような背景を持っています。
また、クラシックディスタンスにも強い血統背景ですから東京芝2400mは一番合う舞台かもしれませんね。
ユーキャンスマイル牡3
キングカメハメハ (Mr. Prospector系) 2001年度産 主な勝ち鞍: 04’ 東京優駿 |
Kingmambo (Mr. Prospector系) |
Mr. Prospector |
Miesque | ||
マンファス (Northern Dancer系) |
Last Tycoon | |
Pilot Bird | ||
ムードインディゴ (サンデーサイレンス系) 2005年度産 主な勝ち鞍: 09’ 府中牝馬S |
ダンスインザダーク (サンデーサイレンス系) |
サンデーサイレンス |
ダンシングキイ | ||
リープフォージョイ (Native Dancer系) |
Sharpo | |
Humble Pie |
ここの牝系が凄すぎて説明するのに時間がかかりそうですが、簡単に説明すると、母は府中牝馬S勝ち馬で秋華賞2着に叔母は、オークス2着のチャペルコンサート。
血統は完全に中長距離向きで持久力がありパワー型の血統。
一瞬の切れ味はないものの、長距離であれば、なかなかバテにくいのが一族の傾向から見てもわかりますね。
日本では、G1ウイナーが出ていないだけにG1好走止まりが多い血統というのが気になりますが、それでもこの血統なら好走してもおかしくないかなと考えています。
カレンブーケドール牝3
ディープインパクト (サンデーサイレンス系) 2002年度産 主な勝ち鞍: 06’ 有馬記念 |
サンデーサイレンス (サンデーサイレンス系) |
Halo |
Wishing Well | ||
ウインドインハーヘア (Lyphard系) |
Alzao | |
Burghclere | ||
ソラリア (Storm Bird系) 2010年度産 |
Scat Daddy (Storm Bird系) |
Johannesburg |
Love Style | ||
So Linda (Mr. Prospector系) |
Seeker’s Reward | |
So Posh |
ラブズオンリーユーを狙っていた私にとっては、オークス2着だったカレンブーケドールが現時点では一番気になる馬かなと。
母はチリのエルダービー(芝2400m)などG1を3勝をしていますが、牝系からはこれ以上の活躍馬は出ていない状況。
母のスタミナに父ディープインパクトの切れ味が混ざったことでその末脚長い走りが構築されたようなもので、ここに来てもその切れ味は、健在かなと。
ただ、過去5年のデータ的が、サンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系[1-1-0-17]と苦戦傾向にありますからこのあたりは、血統データを取るのか?過去総合データを取るのか?の2択になりそうですね。
エタリオウ牡4
ステイゴールド (サンデーサイレンス系) 1994年度産 主な勝ち鞍: 01’ 日経新春杯 |
サンデーサイレンス (サンデーサイレンス系) |
Halo |
Wishing Well | ||
ゴールデンサッシュ (Fine Top系) |
デイクタス | |
ダイナサツシユ | ||
ホットチャチャ (Storm Bird系) 2006年度産 |
Cactus Ridge (Storm Bird系) |
Hennessy |
Double Park | ||
Reduced Sentence (Himyar系) |
Broad Brush | |
Long Term |
最強の1勝馬と言われてから4歳もこれが最後のレースになりつつあるエタリオウ。
母は米G1クイーンエリザベス2世チャレンジカップ(芝1800m)を優勝も、近親にこれ以上の活躍馬がおらず、言ってしまえば、連続2着だった結果も頷けるかなと。
それでも父ステイゴールドですから成長力を加味すれば、このあとの活躍が見込めるはず。
父譲りの走りは、長距離戦でジリジリと脚を伸ばし最後までバテない走りが特徴。
そうなるとスローペースでも先行しながらの走りになり、後方からでは届かないパターンも。また、母の父ノーザンダンサー系の種牡馬は[0-1-0-22]と凡走。
これからの成長力に期待したい1頭ですね。
ムイトオブリガード牡5
ルーラーシップ (Mr. Prospector系) 2007年度産 主な勝ち鞍: 12’ AJCC |
キングカメハメハ (Mr. Prospector系) |
Kingmambo |
マンファス | ||
エアグルーヴ (Grey Sovereign系) |
トニービン | |
ダイナカール | ||
ピサノグラフ (サンデーサイレンス系) 2002年度産 |
サンデーサイレンス (サンデーサイレンス系) |
Halo |
Wishing Well | ||
シンコウラブリイ (Nijinsky系) |
Caerleon | |
Happy Trails |
祖母は、マイルCSなど重賞6勝を挙げた名牝。母は、JRA4勝に叔父は、目黒記念2着など重賞戦線で活躍したトレジャーなど。
一族の戦績や走りからして広いコースが絶対的に合うのは確かで、逆に言えば、4大馬場以外は、凡走が多くなりやすいのが特徴。
スタミナも豊富で昨年のジャパンカップ2着と似たような血統もプラス。
ただし、過去データから言えば、重賞2勝以上が無いと厳しい結果になりやすいレースですから、この馬も血統を取るのか?過去データを取るのか?の2択になりますね。