しらさぎ賞2020の予想や過去データ傾向を紹介します。(2020年4月22日浦和競馬第58回しらさぎ賞4歳以上オープン牝馬/地方交流/ダート1400m)
多くの番組が編成されいる浦和ダート1400mの中でも見応えのあるレースがこのしらさぎ賞で。
特に先行争いが激しくなりやすく、最初のコーナーまでにある程度の位置取りを確保出来ないと馬券にならないコースで、その先行争いは見ていて「ガチ感が半端ない」といった、JRAの騎手にはない雰囲気があります。
テンの入りが早くなれば、それだけ前が不利になることは想定しやすいのですが、それでも逃げ馬が後続馬を完全に引き離す年があれば、中団から抜け出す競馬がハマる年もあったりと、展開面も非常に面白いレースです。
今年の人気の中心は、ヴィルトファン。
JRAで3勝したあとに大井に転入し、その初戦だったトライアルティアラカップを2着馬にコンマ7秒差を付けて圧勝。
叩いた上積みも見込めるだけにここは要注目馬です。
また、昨年の同レース3着ストロングハートに小久保厩舎に再転厩したトーセンガーネット。さらにJRAで4勝、今回が転入初戦となるクイーンズテソーロ。そして前走マイルを優勝して復調気配のあるサラーブ。
今年は好メンバーでの1戦、この先の南関牝馬戦線のある意味指標になるようなレースですから、しっかりと予想をおこなって行きます。
しらさぎ賞2020枠順
枠番 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | サラーブ | 牝5 | 56 | 森泰斗 |
2 | 2 | アークヴィグラス | 牝4 | 56 | 張田昂 |
3 | 3 | ストロングハート | 牝5 | 56 | 町田直希 |
4 | 4 | フラワーオアシス | 牝7 | 52 | 藤田凌 |
5 | 5 | ヴィルトファン | 牝4 | 54 | 笹川翼 |
5 | 6 | サンルイビル | 牝5 | 54 | 藤本現暉 |
6 | 7 | クイーンズテソーロ | 牝5 | 56 | 真島大輔 |
6 | 8 | ケンガイア | 牝4 | 53 | 本田正重 |
7 | 9 | トーセンガーネット | 牝4 | 57 | 左海誠二 |
7 | 10 | ウインメディウム | 牝5 | 52 | 水野翔 |
8 | 11 | ナラ | 牝4 | 52 | 阪上忠匡 |
8 | 12 | ビマジョ | 牝6 | 52 | 岡村健司 |
しらさぎ賞2020予想
単騎逃げが考えにくいレースですから、ある程度の先行争いは想定しないといけないのですが、覚醒逃げ馬など、このレースだから逃げる・先行するといった馬も過去には何頭も出現していますので、展開予想が難しいのは確か。
それでも、枠順から見てハナに立ちたいのは、ケンガイアやウインメディウムあたり。そこに先行勢であるサラーブやストロングハートの内枠勢が主張すれば、テンの入りは激化。
そのスタートを横目にストロングハートやヴィルトファンが好位5番手以内をスムーズに取れ、流れに乗りながら4角では前を捕らえられる位置取りに。
しらさぎ賞は、スタミナよりもスピードが要求されやすいレースですから、ストロングハートやヴィルトファンに展開が向きやすいレースだと考えています。
◎本命:複勝
ストロングハート
前走マリーンカップは、ゆったりとしたペースを2番手で追走。結果的に最後の直線でサルサディオーネに置いていかれる展開でしたが、それでも4着に粘る競馬。
完全に距離の部分が影響しての4着だったと思いますがそれ以外にも、不利とされる7枠からの競馬だったことを考えれば、善戦した内容でした。
昨年のしらさぎ賞は、重馬場の中、前半3F35.2の速い流れを3番手で追走。最後の直線でアムールリアンに交わされるも、この厳しい展開の中で3着に入ったのは地力のある証拠で、勝ったタイセイラナキラの展開勝ちで後続馬に脚を使わせた競馬がハマったレースでした。
今回は、絶好の3枠を引いたことで、スムーズに先団に取り付け、地方のハイペースで好走経験の無いヴィルトファンの前にさえつけていれば、あとは、そのスピードと展開が味方になる競馬。
距離短縮ですから最後の伸びも違ってきますし、最悪でも3着以内には入っている。そんなイメージです。
◯対抗
トーセンガーネット
ハイペースの競馬を中団やや後ろで構えながら、最後の直線で、バテた先行勢を一気に差し切るなら、この馬かなと。
古巣小久保厩舎に戻ったことで、浦和ダート[2-3-0-0]がここでも十分通用するデキに持って来そうで。
今回の対抗の印の大きな理由が「中団から抜け出す・差す競馬が出来る実績馬」というのを考えれば、必然とトーセンガーネットが浮上するわけで、その他の人気馬で言えば、サラーブはスタートがイマイチで1枠というのは買えない材料の筆頭。
ヴィルトファンは、前走内容を評価されての人気となっていますが、ティアラカップは恵まれた展開での1着。ハイペースに巻き込まれれば、元は1200m巧者ですからバテる可能性は大きい。
なんてことを考えれば、トーセンガーネットが一番狙いやすいかなと。
7枠を引きましたので、出ムチでもやって前にある程度はつけて欲しいという注文は付きますが、個人的には期待したい1頭ですね。
◎ストロングハート
◯トーセンガーネット
▲クイーンズテソーロ
△ケンガイア
馬連◎=◯▲2点
ワイド◎=◯▲△3点
しらさぎ賞2020過去データ傾向
特に重要なデータ傾向を紹介します。
- 単勝1番人気2番人気で10勝を挙げるなど、上位人気馬が強いレースですが、2着馬には3番人気以下が入っているように紐馬は手広くするのが理想
- 大井7連対、船橋6連対、川崎4連対
- 4角4番手以内通過が好走しており、逃げ馬が有利というよりは、マクリでも4番手以内通過なら好走
- 上がり3F勝負になりやすく、上がり3位以内が3着以内を席巻しやすい結果。ただし追い込み馬は苦戦
- 6歳が7連対、5歳が6連対。7歳以上の連対は無しですが、基本的に6歳7歳が中心
- 中枠が好走しており、1枠2枠は苦戦。狙い目は3枠4枠5枠6枠