函館競馬場芝2000mの傾向や特徴｜予想のポイントなどを紹介！

函館競馬場芝2000mの傾向や特徴である血統・単勝人気・脚質・枠順・馬体重・騎手・調教師・生産者の成績データ分析を解説。また、函館芝20000mコース解説に函館芝2000mの予想のポイント、函館芝2000mレコードタイム・平均タイムなども紹介します。

函館芝2000m予想のポイント

函館芝2000mコース解説

参考：JRA

函館競馬場の芝2000mコースは、右回りで1周約1625mの小回りコースです。

スタート地点は正面スタンド前からやや右手にあり、最初のコーナーまでの距離が比較的短いです。コース全体の高低差は約3.5mで、特に3コーナーから4コーナーにかけての下り坂が特徴です。直線は平坦で約262.5mと短め。

函館競馬場の芝は洋芝が使用されており、耐久性がありつつ柔らかいことが特徴です。これにより、スタミナを要するレース展開になることが多いです。

1. 位置取りの重要性
   • スタート後すぐにコーナーがあるため、序盤の位置取りが非常に重要です。先行馬が有利な展開が多く、スムーズな位置取りが求められます。
2. スタミナとスピードのバランス
   • 小回りコースで直線が短いため、スピードと同時にスタミナも重要です。特に最後の直線では粘り強さが勝敗を分けます。
3. コーナーリング技術
   • コーナーが多いため、騎手のコーナーリング技術が問われます。内側をロスなく回れる騎手や、馬の操縦性が良い馬が有利です。
4. 馬場状態の影響
   • 洋芝の特性上、雨が降ると馬場が重くなりやすいです。そのため、道悪（バッドコンディション）を得意とする馬が有利になることが多いです。

函館芝2000mレコードタイム・平均タイム

函館芝2000m平均配当

函館芝2000mは、函館芝1000m、函館芝1200m、函館芝1800mに比べて、極端に平均配当が高くなります。例えば、函館芝1000mの3連単平均配当が17350円に対して、函館芝2000mの3連単平均配当は、113051円と、約6倍の差がつきます。

基本的に荒れやすいコースとして認識するべき平均配当となっています。

函館芝2000m傾向データ

枠順

8枠の勝率2.6%と極端に低く苦戦。特に単勝3番人気から8番人気がまったく好走出来ておらず、上位2頭が比較的好走している結果です。また、差し～追い込み馬が壊滅的で[0-1-6-87]3着内率7.4%。単勝3番人気以内の上位も、平気で飛んでいますので、注意が必要です。

全体的には、4枠以内の内枠勢が優秀で、逃げ～先行馬が圧倒的に有利。特に逃げ馬は、単複回収率100%を余裕で超えていますので「4枠以内＋逃げ～先行馬」から予想に入るのがベストでしょうか。

脚質

数値では、逃げ馬が優秀で、単回収率196%、複回収率130%と驚異的な結果。また、単勝2番人気以内[10-6-1-6]と非常に優秀で、該当馬が出れば迷わず馬券に入れたいところです。

全体的には、逃げ～先行馬が優秀で、差し～追い込み馬は苦戦。

マクリが利きやすいコースですが、どの馬が捲るか予測つきにくいので、参考程度に。

上がり3F順位

上がり3F2位以内が優秀。こちらも逃げ～先行馬が中心です。

馬体重

馬体重440kg～馬体重499kg以内が好走の目安です。

単勝人気

単勝1番～2番人気が好走しており中心。

単勝10番人気以下の二桁人気もまずまず好走しており、特に3連系の馬券であれば、広めの予想が必要になります。

単勝オッズ

単勝1.4倍以内は、連対率100%。1勝クラスがメインの結果です。

全体的には、単勝100倍以上が苦戦しており、単勝10倍以下がやや苦戦。単勝9.9倍以内で着順を決めているようなレースが多い中、単勝3倍～4倍が好走の中心となっています。

函館芝2000m血統データ

父・種牡馬

1. ハービンジャー産駒
   • 勝率(14.9%)、連対率(23.9%)、複勝率(35.8%)と出走数の多さから見ても、最も高い。スタミナが豊富で、函館の小回りコースでは先行策が有利であり、ハービンジャー産駒も先行して押し切る戦法がハマりやすく、このあたりは、洋芝や重馬場に対する適性が高いためと思われます。
2. ハーツクライ産駒
   • 勝率(13.6%)、連対率(19.7%)、複勝率(27.3%)と高い成績を残しており、また、単回収率123%とプラス域で、ハービンジャー産駒に次ぐ安定感を見せています。前目の位置取りから早めに仕掛けるレース運びが得意で、持久力を活かしたレース展開で力を発揮しやすく、良馬場でも道悪でも安定した成績を残しています。逆に差し～追い込みタイプは苦戦を強いられています。
3. キングカメハメハ産駒
   • 勝率(10.8%)、連対率(21.5%)、複勝率(27.7%)と高い成績を残しており、バランスの取れた能力を持つ産駒が多いのが特徴です。多様な展開に対応できるが、やはり、ハービンジャー産駒やハーツクライ産駒と同じように、先行脚質の成績が良いのが特徴的。追い込み馬の場合[0-0-0-21]とまったく好走出来ていないのは、予想の参考にしたいデータです。

まとめ

函館芝2000mでは、スタミナとスピードのバランスが求められるため、特にハービンジャーやハーツクライといった、前々で脚を伸ばせるタイプが好成績を残す傾向があります。また、ミスプロ系で唯一、好走馬を出しているキングカメハメハ産駒でも、先行馬が優秀ですので、どれだけ前で競馬ができる種牡馬か？このあたりが予想のポイントになります。

函館芝2000m騎手データ

ピックアップ/岩田康誠騎手

岩田康誠騎手は函館芝2000mコースにおいて、安定した成績を残しているトップジョッキーです。特に先行策やコーナーワークが光るコースでの騎乗は非常に安定しています。

トップ10に入る騎手の平均勝率は約10%前後。岩田康誠騎手は、この成績を大きく上回っていますので、函館芝2000mを熟知しているといって良いでしょうね。

個人的に騎乗スタイルを見た感想としては、コーナリング技術が求められる函館コースで、岩田騎手は内をロスなく回る技術に優れています。これにより、距離ロスを最小限に抑え、直線での伸びに繋げているのかなといった印象です。

ピックアップ/ルメール騎手

函館芝2000mでの勝率は28%と高い数値を誇ります。数値だけなら岩田康誠騎手を上回る数値ですから、騎乗回数が増えれば、さらに勝ち星を挙げる可能性は十分です。

個人的に騎乗スタイルを見た感想としては、函館の小回りコースは、先行策が有利ですが、ルメール騎手は中団からの差しも得意としています。また、レースの流れに応じて柔軟に対応できるのが強みなんだろうなと。

そして何よりも、コーナリング技術が求められる函館コースで、ルメール騎手は外を回ることが少なく、内側をうまく回る技術があります。これにより距離ロスを最小限に抑えられ、ペース配分と仕掛けのタイミングが非常に巧みです。

最後の直線での追い出しも絶妙で、多くの場合、勝負どころでの判断が的確に見えます。

かなり上手い騎手だと思います。

函館芝2000m調教師

函館芝2000m所属別

函館芝2000m生産者データ

ピックアップ/ノーザンファーム生産馬

勝ち馬は単勝7番人気以内までで、全体的に見ても7番人気以内が中心。単勝8番人気以下は極端に成績が悪くなっています。

単勝1番人気なら勝率38.7%と驚異的な数値。単勝7番人気以内でも、3着以内の9割以上を占めますので、このあたりは予想の参考にしたいデータです。

函館競馬場各コース解説