フェブラリーステークス2021地方馬ミューチャリー・ワークアンドラブ過去データ分析・考察評価・騎手情報や血統情報などを紹介します。2021年2月21日(日曜)東京競馬第38回フェブラリーステークス4歳以上オープンG1ダート1600m
今年はミューチャリー、ワークアンドラブの地方所属馬2頭がフェブラリーS2021に出走登録。ミューチャリーは2年連続での出走予定馬となり、近走は交流重賞で善戦していますので、気になる1頭ではないでしょうか。
フェブラリーステークス2021地方登録馬
ミューチャリー(牡5歳)
過去戦績
直近3走は、交流重賞に出走しており、前走川崎記念5着、東京大賞典5着、JBCクラシック4着とすべて掲示板にまとめる誠実な走り。
特に東京大賞典は、JRA勢がオメガパフューム以外手頃なメンバーだったとは言え、その勝ち馬オメガパフュームからコンマ2秒差は、地力あるレース内容だったと思います。
昨年のフェブラリーSは、単勝15番人気で11着。4角16番手から追い込む競馬も、スタートから勝負どころまで一貫して、そのスピードに置かれる競馬で、やはりダート1600mのスピード対応には厳しいかなと。
基本的にダート2000m以上で持ち味が発揮される同馬ですので、今回も厳しい可能性が大きいと思います。
御神本訓史騎手
御神本訓史騎手は過去10年で[0-3-3-32]勝率0%、連対率7.9%、3着内率15.8%。複回収率50%です。
ダート1600mでの勝ち星は無く、3着以内も無し。ただし、3着以内6頭すべてが単勝人気以上の結果を出しており、全体的に見れば、有力馬に騎乗する機会が圧倒的に少ないと言えます。
血統
父パイロ産駒のフェブラリーS過去10年は[0-0-0-3]と苦戦
東京ダート1600m過去10年は[20-15-14-181]勝率8.7%3着内率21.3%
父パイロはマイルまでで好走しており、1700m以上になると勝ち星は無し。ミューチャリーの場合、母ゴッドビラブドミーの父ブライアンズタイムですから、ある程度距離延長は射程圏内も、それは地方競馬での話しで、母はスプリント戦を中心に出走しましたが勝ち星無し。
血統背景的には、マイルまでがベストで、中央になると分が悪くなるのは必然かなと思います。
ワークアンドラブ (牡6歳)
過去戦績
キャリアは中央からで、デビュー戦こそ2着だったものの、続く3戦4戦目を連勝して一気にOP入りを果たしますが、その苦戦。
4歳7月から地方へ転入してから、門別で善戦を繰り返し、2019年の大井金盃で3着に好走しています。
基本的に1600mが得意の距離で、2019年は大井マイルグランプリを制覇。地方に入ってから先行力が備わり、スムーズに前に行けることで、善戦してきた同馬にとって東京マイルは必然と合うコースですが、それも地方実績ですから、このあたりがどうか。
近3走は逃げて1秒前後の負けを喫していますので、フェブラリーSのメンバーでは荷が重いのは確かかなと思います。
笹川翼騎手
個人的に好きな騎手のひとりですね。
笹川翼騎手の過去5年は[0-1-2-24]勝率0%、連対率3.7%、3着内率11.1%。複回収率42%です。
ダート1600mは今回が初で、1800mで3着2回。1200mで2着1回の成績です。
地方では基本的にダート1600mを得意としており、逃げ~先行が中心。
今回、初の東京ダート1600mですが、マイル適正だけを考えれば、騎手だけなら足りる可能性は十分で、あとはワークアンドラブの地力がどうかだけだと思います。
血統
父シニスターミニスターの東京ダート1600m過去10年は[8-10-12-124]勝率5.2%%3着内率19.5%とやや苦戦しており、ダート1400mが1番好走している距離になります。
母系はダート色強い父メダグリアドーロ。産駒の傾向としては芝ダート兼用で走れる仔が多いですが、クラスなれに時間がかかるような結果で、距離適性は、母系によって決まる傾向が強いと思います。
父シニスターミニスター産駒が1400mで好走している限り、中央でのマイル適正には疑問といったところでしょうか。